G5RVマルチバンドアンテナの設置3.5/7MHZDPANT

G5RVマルチバンドアンテナの設置

(最終更新 2021.01.20)

 2013年の八重洲のFT-817の導入に伴い3.5/7MHZのデュアルバンドのダイポールアンテナを 自作したことは、アンテナのコーナーでご紹介しています。またこのデュアルバンドアンテナは 、別項で紹介しているUSB TV スティック(DVB-T+DAB+FM USBチューナー)の30MHZ以下の受信用 アンテナとしても活用していました。

 前述のUSB TV スティック(DVB-T+DAB+FM USBチューナー)は、100MHZアップコンバーターを 併用して、数100KHZのBC帯のAMラジオ放送受信から1766MHZまでの、オールモードの超広帯域 の受信が可能な優秀なデバイスです。

 どの広帯域受信機でもいえることですが、受信する周波数に応じた専用アンテナが必要なことは いうまでもありません。特にUVHF帯の受信では144/432用GP等のアンテナを使用しないと良好な受信 ができません。そのようなことから、UVHF帯は別として50MHZ以下用の広帯域で使用可能なマルチ バンドアンテナの使用が望ましいといえます。

 ところで、長年愛用したZLスペシャルアンテナの上げ下ろしも、体力的に困難になってきました。 そこで、コン柱に昇らず、柱の頂部に滑車を取り付けて、ロープで上げ下げが可能な広帯域のワイヤー 系アンテナはないかと探してみました。1.9MHZ〜28MHZの広帯域で使用可能なG5RVというアンテナが 見つかりました。

 このG5RVアンテナをインターネットオークションで探しましたところ、ちょうど手頃な値段で出品 されてました。落札は2015年の話で、その当時は7500円で落札できました。現在はアマゾンで倍の 値段位で売られているようです。片側のエレメントの長さが約15mで自作した7/21MHZのデュアル バンドのダイポールアンテナとほぼ同じ、当局の狭い敷地内でも設置可能ということで購入しました。

 説明書によりますと、使用可能周波数は160m〜10mバンドとなっているようですが、実測してみますと 6m(50MHZ)バンドでもSWRが1.6でアンテナカプラーなしでも吸い込みました。試しに50MHZでローカル局と 実際にコンタクトしてみたところ、ちゃんとコンタクトできましたので6mでも使用可能と判断されます。 ということで、前置きが長くなりましたが、MFJ-1778 G5RVマルチバンドアンテナを設置しましたので、 これに関する情報を写真等も含めて下記でご紹介します。


MFJ-1778 G5RV マルチバンドアンテナの説明書を見る

MFJ-1778 G5RVのオークション落札画面を見る
  


アンテナの設置状況


 結果的に3.5/7MHZダイポールアンテナと同じ設置方法になりました。いわゆるインバーテッドV アンテナを傾斜させたような形態になっています。ダイポールアンテナでは8の字で指向性が出ますが、 我が家の設置方法では、V字の開いた方向(※設置図の上方向)つまり南方向に指向性が出ていました。 これについては、約100Km位離れた南側にある熊本の局と7MHZの直接波(地上波)でコンタクトが できました。

※各写真上をクリックし拡大してご覧ください。
アンテナセットはこのような
状態で送られてきました
アンテナの推奨設置形態 3.5/7MHZアンテナと
同じ設置方法です
給電部はこのようなタッパ
ケースに入れました
ケース全体をエフコテープで
巻いています
アンテナのエレメントと
450オームの給電フィーダー線
手前に延びているのが
右側エレメントです
左右のエレメントの設置状況
フィダー線は弛みが出たため
途中を塩ビパイプで支持
フィダーと同軸ケーブルの間に
バランを入れる予定は中止
このケースもテープ
巻きする予定
同軸ケーブルを10回巻いて
ソーターバランにしています


G5RVのSWR測定値とコンタクト実績


 設置したG5RVをアンテナアナライザーを使用して測定してみました。結果は下記の表のようになりました。このアンテナ に関する情報で、SWR値が高くても電波はよく飛ぶ。SWR値を気にする方には向かないアンテナというものもありました。

 このページの最後の方でも書いておりますが、SWRが高いままトランシーバーに直接接続すると、終段保護のためパワーを 絞り込まれると、都合が悪い部分もありますので、やはりアンテナカプラーで見かけ上のSWRを下げる必要はあると思います。 もっともアンテナカプラーを使用しても、カプラー以降のSWRは変わらないはずですが、それでもよく飛ぶという意見も散見 されますので、広帯域アンテナととしては一度使ってみる価値はありそうです。

 実際のコンタクトで使用してみました。3.5MHZと7MHZだけの実績しかありませんが、直接波コンタクトおよび電離層反射 コンタクトとも、問題なく使用できました。また、説明書では、使用可能バンドとして記載されていない50MHZ(6m)について は、実際にローカル局とコンタクトしてみたところ問題なく使えました。更に21MHZについても、全く飛ばないという噂もあ りますが、これもローカル局相手では特に問題なくコンタクト可能でした。


G5RVを自作した局のアンテナデータ


 G5RVアンテナの導入にあたり、自作も考えネット上で「G5RVアンテナの自作」というキーワードで検索してみました。 自作に関しては給電部分に450オームのフィーダー線を使用したものが多く見受けられました。自作の場合は450オームの フィーダー線の入手がネックになると思われます。

 この450オームのフィーダー線部分を、電線と絶縁物のインシュレーターを自作して、梯子型で自作された方もおられま した。これについては最後の方でホームページの紹介をしています。

※各画面上をクリックし拡大してご覧ください。
ZS6BKW(JA9BKJ) PU2OKE PU2OKE 300オームフイーダー線使用


 使用した感じは、BC帯AMラジオ放送受信では3.5/7MHZダイポールアンテナより、このアンテナの方が強く 入感していました。これは450オームフイーダー部分もアンテナエレメントとして機能するようですので、 当然といえば当然のことかもしれません。しかし450オームフイーダー線部分が垂直系になりますので、 バイク等のパルスノイズを拾い易いかもしれません。

 あとは、アンテナカプラーの使用が必要だと思います。特に当局のアンテナ設置状況では、エレメント が水平に180度展開ではないため、インピーダンスが滅茶苦茶でアンテナチューナーは必需品と思われます。 また最近のトランシーバーは、SWRが高いと終段部の保護のためパワーを絞り込むようになっているようです。 FT-817のようなQRP機では、ただでさえパワーが少ないのに、保護のため更にパワーを絞り込まれると、ますます QRPになってしまいます。

 アンテナカプラーは受信時に使用した場合でも、同調回路が入りますので混変調対策として有効と判断され ます。後日ホームページにアップ予定の RTL-SDR.COM V3 をダイレクトサンプリングモードで使用する場合 でも、混変調対策としての効き目が期待できると思います。

 最後にG5RVの自作で参考になりそうなアマチュア局を下記でご紹介します。電線と絶縁体で作った インシュレーターで450オームの給電線を自作された方もおられますので、興味がある方は下記OMの ホームページにアクセスしてみて下さい。

 JA9BKJ局 (G5RV自作に関するデータと、完成したアンテナの詳細な評価を見ることができます)

 JA9TTT局 (ハーフサイズのG5RVを自作、また1.6mmの電線とアクリルパイプで450オーム梯子フイーダーも自作)

 JQ3BTUC局 (1.25uのビニール線を間隔27mmでセパレートした450オーム梯子フイーダーを自作)

 ラジオパーツジャパン (450オームフイダー線はこのお店で販売されています。フィーダーの自作が面倒なら……)



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