昨年は相次ぐ台風の襲来で、何度もZLスペシャルアンテナを上げたり下ろしたり大変でした。台風時期も過ぎてやれやれひと段落と思っていたところ、昨年の12月初旬に、何と今度はエレメントが1本折れるというアクシデントに見舞われました。
ローカルのJA6DWO局(花村氏)は、彼のホームページの中で過去何回かエレメントが折れた報告をしています。彼の場合はアンテナの位置が竹林に近接しており、付近にカラスが結構飛び交っていますので、そのカラスがエレメントにとまって、飛び立つ際のショックでエレメントが折れたのではないかと思われます。
当局のロケーションは、普通の住宅団地内で竹林等は無く、しかも側近に電線が通過しています。そのようなことから、不安定なエレメントより電線を選ぶようで、エレメントに小さな雀等が乗っているのは見たことがありますが、カラスのような比較的大型の鳥がとまるのを見たことがありません。
そのようなことから、過去にエレメント折れるという経験はありませんでした。前回のエレメント折れは、アンテナを下ろす際に屋根に引っ掛けたため折れたもので、今回のように何もしない状態で折れたのは初めての経験です。たぶん鳥がとまり、飛び立つ時のショックで折れたと思われます。
それにしても、鳥が飛び立つショック程度で折れるとは、よほど釣竿の強度が落ちていたと思われます。そういえば、前回のエレメント取替え時に、残りのエレメントの塗装がほとんど剥げ、下地のガラス繊維が丸見えの状態でした。今思えば、このとき残りのエレメントも一緒に取り替えておけば、今回のエレメント折れは発生しなかったと思われます。
考えてみれば、約9年近く放置したままでしたので、竿の強度が落ちたのも当然のことです。ということで、前回の手抜き作業の後始末をする羽目になりました。そうはいうものの季節は冬です。そのうちにと考えていましたが、なかなか重い腰が上がらず、とうとう年を越してしまいました。
親切なローカル局から「エレメントが折れているよ」との情報を頂いたり、家族からエレメントが下に落ちたらケガをするとの苦情もありました。そういえば昨年の相次ぐ台風により、テレビアンテナのエレメントも一本飛んで無くなっていました。「ちと寒いが仕方なかんベー」ということで、年明けの1月22日の土曜日に、再度エレメントの修理作業を行いました。
あちゃー! エレメントが折れてる |
下の写真で判るように、今回は導波器が1本折れてしまいました。作業当日はこの季節にしては比較的暖かかったんですが、作業を午後から始めたことと、思いのほか地上でのリペアー作業に手間がかかったため、修理が終わったのは16時過ぎでした。
このようなことから、修理が終わったアンテナを再度上げる時には、めっきり気温が下がり、柱上は結構寒かったですね。
アンテナの細部をチェックしてみると!! |
今回の作業も自宅前の公民館の中庭を勝手にお借りし、修理作業をしました。下ろしたアンテナの細部についてチェックした結果、ブームを継ぎ足した部分のパイプが錆びており、この機会に取り替えた方が良さそうです。それとラジエター部分を支持している釣竿も、上部の塗料が剥げ強度が低下しているようです。
釣竿のペンキが見事に剥げていました |
釣竿部分を注意して観察すると、左下の写真で判るように、直接日光の当たる上部部分のペンキは見事に剥げています。ペンキが剥げた部分は、下地のグラスファイバー繊維が丸見えになっています。一方、直接日が当たらない下部はペンキも剥げていませんし、フィーダー線の劣化も全く見受けられませんでした。
前回手を抜いたために再度作業する羽目になったことを反省し、今回は残りの釣竿4本を全部取り替えることにしました。右下の写真は、予備品として過去に購入していた釣竿(当時一本800円前後でした)の加工前の写真です。
ブーム継ぎ足し部分をついでに取替えました |
このZLスペシャルアンテナは、ブームに市販の金属管を使用しています。市販の金属管は定尺物で長さが3.7mのものしかありません。ところが3elZLスペシャルの場合のブーム長は4.5m強が必要です。足りない部分を別の金属管(ステンレス物干竿)で継ぎ足していましたが、この部分も錆びていましたので、ついでに取り替えることにしました。
うまい具合に黄色のグラスファイバー製のパイプの手持ちがありましたので、今回はそれに取替えました。左下の写真はブーム継ぎ足し部分の取替後の写真です。また右下の写真は全ての作業が終了し、上げる直前のアンテナの写真です。
さてこの次の修理はいつかな??
前回手を抜いたばかりに、寒い時期に再度修理をする羽目になりましたが、今回は気合いを入れて気になる部分は全て修理しました。そのようなことから、余程のことがない限り壊れることはないはずです。 とはいうものの、ロケーション的には高台になりますので、風雨に関してはかなりハードな環境下にあります。果たして次回はどの部分が壊れるか興味があるところです。
ところで予備の釣竿を使い果たした関係上、補修用の釣竿を探す必要がありますが、カーボンロッド製釣竿が主流の現在、グラスファイバー製の釣竿が入手可能か不明です。近日中に釣具屋さんを覗いてみようと思っています。