格安のUSB TV スティック（DVB-T+DAB+FM USBチューナー）は使用してみると幾つかの気になる点がありました。一番気に
なったのがユニットの発熱問題です。ケースには放熱用と思われる穴があけられていますが、あまり役に立たない感じでした。
夏場は特にケースの外が異常に熱くなり、壊れてしまうのではと感じるほどでした。ケースを外して発熱の原因を探してみると、 中に取り付けてある３つのＩＣ部分からの発熱がその原因でした。特にチューナーＩＣの発熱が一番ひどく、時間経過とともに発熱に より感度低下を起こしているようでした。
動作させて数分後、チューナーＩＣを指でさわると”アッチッチ”状態です。いったいどれ位の温度かなと思っていたところ、 実際に内部ＩＣの温度をJA7VRAさんが測定されていました。 （※JA7VRAさんのホームページを見る） このＯＭさんの測定結果では、やはりチューナーＩＣが一番高く52度、復調ＩＣが 41度、三端子レギュレーターＩＣが49度になっているようです。
熱暴走で壊れるのも嫌ですし、熱ダレで感度が落ちるのもいただけません。またパソコンのＵＳＢ端子から電源を供給しますので、 壊れて回路短絡を起こし、パソコンのＵＳＢ電源回路が壊れるリスクも考えられます。
ここは一番放熱対策をと考えたのが、下の写真の左の①③です。手っ取り早く放熱器で熱を逃がそうと考え放熱器を付けて みました。最初は一見効き目があるように見えましたが、時間が経過するとやはり放熱器ごと温度が上昇し、付けないよりはまし程度 になりました。
そこで次に考えたのがファンで冷却する方法です。下の右の②④の写真が現在使用しているものです。これは大正解で冷却効果は抜群で した。ファンの耐久力もそこそこあり、この状態で約４年半使用していますが、現在も元気に回っています。 YAHOOのネットオークションで200円～400円位で現在も出品されていますので、本格的に動作させようとお考えの方は取り付けた方が いいと思います。
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放熱対策で放熱器を取り付けた時点で、もとのケースに収まらなくなりました。何か適当なケースはないかと考えましたが、 アルミケース等の金属ケースは、外部ノイズ混入防止では最適ですが加工が面倒そうです。外部雑音の混入は無視して、工作が簡単 なプラスティックケースでごまかしました。これですとダイソーで３個セット110円で入手可能ですし、何より加工がいたって簡単です。
ということで、今現在は写真②および④の形で運用しています。②はUSB TV スティックのみのでの受信用として使用しています。 さらに、④はUSB TV スティックに＋100MHZアップコンバーターを追加して使用しています。これらの受信可能周波数は、アップバー ター使用の場合は0から30MHZまで、またアップバーターを使用しない場合は24MHZから1766MHZになります。
２つ持っている理由は、チューナーＩＣの特性の比較がしたかったからです。ちなみに②はR820T、④はRT820T2が使用されています。 また④写真の上側に取り付けてある小さい基盤が＋100MHZアップコンバーターです。数字の④の下に見える青のトグルスイッチをオンに すると＋１００MHZ動作、オフにするとコンバーターなしの通常動作になります。
せっかくここまでご紹介してきましたので、写真のセットに使用しているパーツの入手方法等についてご紹介します。ネットオークションや
アマゾンで入手する場合は、同じ品物でも値段が大きく違うものもありますので、もし購入される場合はよく調べて購入された方が良いと思われます。
プラスチックケース 
ダイソー（蓋付タッパケース３個セットで110円）
冷却ファン 
ファンが出品されているYAHOOオークションサイトを見る
※(参考）こんな商品がおすすめ
おすすめのファンの画面コピーを見る
放熱器 放熱器が出品されているYAHOOオークションサイトを見る
※(参考）安く出品されていたもの
安く出品されていたものオークション画面コピーを見る
USB TV スティック（DVB-T+DAB+FM USBチューナー） USB TV スティックが販売されているアマゾンサイトを見る
※(参考）CD盤とリモコンは使用しないので付属しない商品でもかまわない。
100MHZアップコンバーター 100MHZアップコンバーター組立キットの頒布サイトサイトを見る
100MHZアップコンバーター 100MHZアップコンバーター完成品販売のサイトを見る
※(参考）完成品の販売価格にバラつき
完成品の販売価格の比較画面を見る
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