最近の"QRP"DXコンタクト実績(4)

(2003.01.05)
最終更新 2005.03.28


 このコーナーも今年の4月でまる5年になります。サイクル23を挟んでのコンタクト実績ということで、コンディションの移り変わりを見ることができます。

 この実績からも分かるように、酔狂で始めたQRPDXコンタクトですが、何もサイクルにかかった時でないと"QRP"DXはできないということではなく、コンディションさえ良ければ3W程度のローパワーでも、DXは十分楽しめることがお解りいただけたと思います。

 「最近の”QRP”DXコンタクト実績(3)」も2年分を掲載したため、容量が少々大きくなりすぎたようです。年も明けましたので、コンタクト実績(4)としてリニュアールしました。とはいうものの、このコーナーも少々新鮮味がなくなりましたね。

ここに記載するコンタクト実績は、もちろん"QRP運用"でのコンタクトに限ります。

(※相手局のQSLカードの到着を待たずに掲載しています)

印はカードが帰ってきたもの、×印はNO QSL(交換約束なし)を表しています。また、QSL欄にパワー記入のないものは3Wによるコンタクトです。

印のついた局のカードは、このリストの下の「カード受領情報」欄で紹介しています )

CALL SIGN
DATE TIME(JST) HIS RS MY RS QSL
DF2RR
Oct.07,2003 16:32 5.9++ 5.7
OM5XX
Oct.02, 18:13 5.9++ 5.5  .
ON4IA
May.04 19:54 5.9++ 5.5
SP9MRO/8
May.04 19:27 5.9++ 5.7
HL1AFD
May.03 20:05 5.9++ 5.9 ×
BG2EX
Mar.08 10:04 5.9++ 5.9
UA3TCJ
Feb.24 17:45 5.9++ 5.6 .
GM3WOJ
Feb.14 18:15 5.9++ 5.3
3W3ZZ
Feb.13 18:35 5.9++ 5.5
EA1ASG
Feb.13 17:56 5.9+ 5.4
ZL1AA
Jan.11,2003 17:29 5.9+ 5.5
FK8/F5NHJ
Nov.21,2002 17:26 5.9+ 5.3
ES1WN
Nov.16 20:08 5.9++ 5.7


カ ー ド 受 領 情 報


  3月22日にQSLカードが送られてきました。はてここ最近はコンタクトしてないはずだがと思いつつ開封してみますと、何と2000年6月にコンタクトした、スエーデンのSM2CEW局から送られてきたものでした!!

 コンタクトした日から5年後にQSLカードが送られてきてビックリです。とはいうものの、この欄の2つ下で紹介しているロシアの局(UN8DG)がコンタクト3年後に、もっと過去にはアメリカの局(AA6TT)がコンタクト10年後に送ってきた実績もありますので、私にとっては特別に珍しいことでもありません。 

 この局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 2000年6月4日欄で、かなり詳しく紹介しています。あまりに昔のことですので、わたし自身も改めてコンタクト内容を読み直した次第です。コンディション情報の記録では、この局は出力1KWでしたが、相手局も0.5Wまでパワーダウンしてコンタクトするなど、結構おもしろい実験をしていました。QRPコンタクトに興味のある方は、是非この2000年6月4日の「21MHZ DXコンディション情報」をご覧頂きたいと思います。(※2000年6月4日欄は、「21MHZ DXコンディション情報」が1999年9月9日から始まっていますので、一旦最下段までスクロール後、上に少しづつスクロールした方が早く見つかります)

 ということで、コンタクト約5年後に送られてきたQSLカードを下記にご紹介します。



  1月19日にベルギーの局(ON4IA)からQSLカードが送られてきました。 また、これとは別に、実は昨年の11月末にドイツの 局(DF2RR)からもQSLカードが届いていました。

 これらの局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 10月7日欄および5月4日欄で少しだけ紹介しています。この2局とも、私以外のJAのQRP局とコンタクトを成功させていました。ドイツ局のカードの紹介が遅くなりましたが、この機会に一緒にご紹介いたします。



 8月の中旬頃だったと思いますが、ロシアの局(UN8DG)からQSLカードが送られてきました。

 この8月の中旬頃受け取ったという表現は、実は私の父親が8月の初旬に他界したため、葬儀その他の雑用に追われ、送ってきたのは確認していましたが内容確認をしていませんでした。

 49日の法要もやっと終わり、一息ついたところで内容を確認したところ、何と3年前の2000年3月3日にコンタクトをした、UN8DG局から送られてきたものでした。

 この局とのコンタクト内容を確認しようと「21MHZ DXコンディション情報」の2000年3月3日欄を探してみましたが、残念ながら何も書いていませんでした。ロシアでも比較的あまり聞かない8エリア(カザフスタン)だったため、コールしコンタクトしたと思われます。

 それにしてもビューロー経由でしたら普通のことかもしれませんが、SASEダイレクトで3年後に送ってくるとは驚きです。そういえば過去にもそのような例があったことを思いだし、過去のQSL受領情報をチェックしてみました。

 ありました。「最近の"QRP"DXコンタクト実績(3)」の中の2002年2月5日欄で、アメリカの局AA6TTからのQSLカードを、約10年後に受け取ったことを紹介しています。いずれにしても、3年後とはいえ、ちゃんと送ってくれた訳ですから、この局の誠実さを讃えるべきでしょう。もし何らかの事情で出すのが遅くなっても、気づいた時にはちゃんと送るこの姿勢を見習いたいものです。



 6月3日にポーランドの局(SP9MRO/8)からQSLカードが送られてきました。

 この局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 5月4日欄で少しだけ紹介しています。

 コンタクト当日のコンディションは非常に良く、近場の韓国が入感するかと思えば夕方にはヨーロッパが開けるなど、おもしろいコンディションでした。

 ところで、このポーランド局はアンテナが10ELログぺり、パワーは500Wといっていましたが、同じ日にコンタクトしたベルギーの局はJAのQRP局数局とコンタクトを成立させていましたので、コンディションの方も抜群であったと思われます。



 4月8日にスコットランドの局(GM3WOJ)のQSLカードが、QSLマネージャーのN3SL局から送られてきました。

 たまたまワッチした2月13日と14日は、非常に良いコンディションで、このイギリスの局は5.9++で入感していました。また、ログの記録では、この局のアンテナは5el八木で、出力は200Wと記録しています。

 いつも書いているんですが、5elクラスのアンテナを使用している局は、3WくらいのQRPのシグナルでも問題なく拾ってくれます。とはいうものの、コンディションが悪ければいかに優秀なアンテナでも、コンタクトできないことは言うまでもありません。



 3月26日に中国の局(BG2EX)からQSLカードが送られてきました。

 この局は中国のハルビンから出ていました。福州、上海、北京、桂林などの局は珍しくないんですが、ハルビンから出ている局は初めて聞きましたので、コールしてみました。

 地図で見てみますと、九州からハルビンまでの距離は約2000Km弱くらいで、ちょうど北海道と同じ位置関係にあります。そのような訳で、この局は北海道の局と同じように5.9++で安定して入感していました。

 21MHzでは第一回目の電離層反射波が丁度2000Km位離れた地上に届くようです。このようなことから、九州と北海道は年間を通して比較的楽にコンタクトができます。今回のハルビンの局もこの位置関係にありましたので、こちらのQRPシグナルも結構強く届いていたようで、5.9のシグナルリポートをもらっていました。



 3月14日にべトナムの局(3W3ZZ)のQSLカードが、QSLマネージャーのJA1EUI局(松嶋OM)から送られてきました。

 この局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 2月13日欄で少しだけ紹介しています。

 コンタクト当日はヨーロッパ方面のロングパスが開けており、おもしろいコンディション状態でした。通常ベトナムやカンボジアなどは、九州ではあまり強く入感しませんが、当日は西方面も開けていたようで、この局は5.9++で入感していました。

 先週末から色々と用件がたて込み、到着報告が遅くなってしまいましたが、下でご紹介いたします。



 3月3日にスペインの局(EA1ASG)のQSLカードが送られてきました。

 この局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 2月13日欄で詳しく紹介しています。

 この局とはロングパスによるコンタクトでした。サイクル23のピークが終わり、これからだんだんコンディションは落ちていくと思います。それでもちょとしたタイミングで、びっくりするほどコンディションが上がることがありますので、おもしろい場面に出会うことがあるかもしれません。

 ところで、このスペインの局は、QSLカードのほかに、観光パンフレットや使用しているアンテナの図面を同封して送ってくれました。せっかく送っていただきましたので、下でご紹介いたします。



 2月7日にニュージーランドの局(ZL1AA)のQSLカードが、QSLマネージャー(兼オペレーター)のZL1TM局から送られてきました。

 最近は「21MHZ DXコンディション情報」の更新をしていませんので、コンタクト当日がどのようなコンディション状態だったか記憶に残っていません。

 たぶんこの局がJAのパイルを受けているのを聞きつけて、このパイルに混じってコンタクトしたと思います。DXの方も、コンディションが下がったこともあり、2003年に入って今一つ気合いが入りません。



 1月14日にニューカレドニア移動運用局(FK/F5NHJ)のQSLカードが送られてきました。

 コンタクト当日、この局がJAのパイルを受けているのを聞いていましたところ、JAのQRP局がコンタクトしているのを聞いて、それなら私もサービスするかと考えコールしたように記憶しています。

 この局からは、昨年(2002年)の12月28日にE−Mailが先に送られてきました。メールには私が送ったQSLカードとSASE封筒を、顔の前に掲げて撮影した写真が貼付されていました。1月14日に貴局のQSLカードを間違いなく受け取った旨のメールを、先ほど送っておきました。せっかくですので、このメールも下で紹介します。



 12月20日にエスアニアの局(ES1WN)のQSLカードが送られてきました。

 この局とのコンタクト内容は「21MHZ DXコンディション情報」 11月16日欄で詳しく紹介しています。オペレーターの可愛らしい声につられてコールしてみました。

 DXコンディション情報でも紹介しているように、オペレーターは僅か7歳のお子さんでした。しかしながら、オペレーターのジョハンナちゃんの話す英語は、しっかりした発音で非常に了解しやすい話し方でした。

 送られてきたQSLカードから判断すると、ES1WN局は学校関連のクラブコールのようです。7歳くらいから無線に出させてコンタクトをさせていれば、果たして将来はどこまで成長するか楽しみですね。





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